こんにちは。店長の平井です。

すっかり秋らしい気候になってきましたが、皆様どうお過ごしでしょうか。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋と言う様に、この時期は何をするにも絶好の季節ですね。そんな中、当店でも先々月ごろよりグラベルバイクの問い合わせ、納車が増えてきています。また、スタッフ間でもグラベルに出かける回数が増えたように思えます。

そんなグラベルロードの中で、開店から中々入荷しなかった「CRUX」がついに入荷しました。入荷したのは「CRUX COMP」です。ついでにご存じの方もいるかとは思いますが、私が注文していたフレームも入荷してます。

CRUXとは

昨年までもCRUXと言うモデルはラインナップされておりましたが、ジャンルとしては「シクロクロス」としてのカテゴリーでした。シクロクロス世界選手権で何度も優勝を飾ってきたモデルで、速く、信頼があり、軽く、他のどのシクロクロスバイクにもない走りを備えた真のレースバイクとして開発、販売されてきました。

しかし、今モデルにおいてフルモデルチェンジを果たしたNew CRUXはよりグラベルライドも楽しめるように設計されております。もちろん、シクロクロスのバイクとしても使用は可能です。

シクロクロスとは

元々はロードレース選手のオフトレーニングの一環として始まったのが起源です。主に秋冬がシーズンのオフロード自転車競技で、1周2.5～3.5km程度の舗装・未舗装が入り混じるコースを周回するレースになります。また、コース上ところどころに人工の障害物（柵、急斜面、砂地、階段など）が設けられ、バイクから降りて自転車を押す、担ぐ、ランニングする構成になっています。

バイクの見た目はロードバイクに似ていますが、オフロードも走るので、ゴールした時には泥だらけと言うこともあります。また、コースコンディションも様々ですので、コースによってタイヤを変えることもしばしばあります。

DIVERGEとの違い

スペシャライズドのグラベルバイクとして思い浮かべるのは「DIVERGE」ではないでしょうか。もちろん正解です。先述した通り、CRUXは以前シクロクロスのカテゴリーだったのが、今回のフルモデルチェンジでグラベルバイクとしてのカテゴリーに含まれるようになりました。

大きく分けると、快適性が高く、多くの荷物を積載できるようにダボ穴が多く設置されているのが「DIVERGE」。軽量でスピーディーに走れて、尚且つオフロードも楽しめるのが「CRUX」になります。

細かく見ると、先ほども触れたダボ穴の数や、DIVERGEにはモデルによって搭載されているFuture ShockがCRUXには全てのモデルでありません。これは軽量化にとっては大きく影響してきます。ジオメトリーで見てもBBハイトの低いDIVERGEは安定性が高く、BBハイトの高いCRUXは、よりクイックな挙動ができます。

↓↓↓DIVERGE↓↓↓

↓↓↓CRUX↓↓↓

DIVERGE、CRUXどちらが良いではなく、どのようにグラベルを楽しみたいかで選んでください。

CRUXの特徴

軽量性

気になるフレーム重量はS-Worksの12rフレームが725g、ProやCompグレードの10rフレームでも825gです。新型CRUXは超軽量のAETHOSと同様、従来と異なる視点でカーボンフレームを見つめ直して開発されています。その結果、軽く、鋭い加速で急坂を駆け上がり、悪夢のような路面も飛ぶように進むグラベルバイクが誕生しました。

走破性

最大で700x47cまたは650b x 2.1インチのタイヤに対応します。タイヤのクリアランスが広がれば、より太いタイヤを取り付けられるため、走破性が高まります。シクロクロスでは通常700×33c前後のタイヤを使うので、以前のCRUXではここまで大きなタイヤクリアランスは無く、タイヤの対応幅はDIVERGEと同じになっています。

反応性

ペダルを踏めばよく進み、シッティングでは路面からの突き上げを緩和するコンプライアンスを持ち合わせています。パフォーマンスを優先させたグラベルジオメトリーと、レースで鍛え上げられたフィットは、これまでに数々のシクロクロスレースで収めてきた偉業により培われています。

CRUX COMPについて

CRUX COMPのフレームは先述でもあります通り、FACT 10r CARBONを採用したフレームです。コンポーネントはSRAM Rival 1×グループセットになります。フロントチェーンリングに40T、リアスプロケットは11－42T（11s）の組み合わせになります。

ホイールは丈夫なDT G540 Discホイール、タイヤに荒れた路面に食いつく700x38mm Pathfinder Pro 2Bliss Readyタイヤを搭載します。シートポストは振動吸収性に優れたTERRA CARBON POSTが標準装備になっております。

フレームもスタイリッシュで、今作で言われている通り、AETHOSで使われている技術を集め、軽量グラベルの名に恥じないモデルに仕上がっております。また、ダウンチューブ下にはプロテクションシールが貼られており、飛石や砂埃からフレームを守ってくれます。

定価：￥495,000（税込）

店頭在庫サイズ：52cm

店長のフレーム

私ごとで恐縮ではございますが、今回購入したフレームは、軽量で大きなタイヤも履ける事に惹かれ、初めて見た時のカラーリングに一目惚れしました「S-WORKS CRUX」のフレーム。3～4年ほど前からシクロクロス、グラベルバイクに惹かれ、以前もシクロクロスバイクに乗っておりました。

もちろん性能面でもニーズにピッタリ合ったバイクだと確信しています。レースの様に高速巡行も嫌いではないのですが、どちらかと言うと自然の中でのんびり時間を忘れて散策したり、知らない土地（道）を探検したりする方が好きで、美味しいグルメに舌鼓しながら楽しむ方が多いかと。

先日、無事に組みあがりましたのでパーツ構成などは別ブログにてご紹介しますので、お楽しみに。

まとめ

昨今人気が高く、問い合わせも多いグラベルバイク。スペシャライズドでは、「DIVERGE」、「CRUX」のモデルから、用途に合ったグラベルバイクがお選びいただけます。CRUXは未舗装路に興味はあるけど、スイスイ登っていけるような軽量性は失いたくないという方にはピッタリなバイクです。標準装備で38cのタイヤがついているので、太くも細くも変更可能です。見た目もシンプルで、デザインは様々ありますのできっと気に入ったものが見つかると思いますよ。

個人的にはオンロード、オフロードどちらもいけるグラベルバイクは最高なんじゃないかと思っております。更にそのグラベルバイクがロードバイク並みに軽量であれば言うことないですよね。そんな願いを叶えてくれるCRUXをぜひその目で見て、触れて確かめてください。きっと欲しくなると思いますよ。