こんにちは。店長の平井です。
早速ですが、せっかくロードバイクを買うなら「長く使えて良い物が欲しい」ってなりますよね。スペシャライズドで言うと最高峰の車体「S-WORKS」。しかし、実際には予算の問題等が立ちはだかります。
そこで今回はTARMAC SL7・AETHOS・ROUBAIXのカーボンロードでお求めやすい価格の「COMPモデル」をご紹介いたします。どの業界も品薄が続いていますが、昨年夏にオーダーしていた物が徐々に入荷しておりますので、COMPモデルは比較的揃っております。
COMPモデルって何?
そもそも、COMPモデルって何?って思われる方もいらっしゃるでしょう。スペシャライズドのバイクにはコンポーネントなどのパーツ構成によって同じ車種でも数種類モデルがご用意されています。TARMAC SL7で比較してみましょう。
モデル名 | コンポーネント | パーツ特徴 | 定価 (税込) |
PRO | SRAM Force eTap AXS | Rapide(カーボンエアロハンドル) Rapide CL(カーボンホイール) | 1,111.000 |
EXPERT | Shimano ULTEGRA Di2 | Expert Shallow(アルミハンドル) roval C38(カーボンホイール) | 990,000 |
COMP | SRAM Rival eTap AXS | Shallow(アルミハンドル) DT Swiss R470(アルミホイール) | 671,000 |
表のようにPRO、EXPERT、COMPなどなどフレームは同じであっても複数種類からお選びいただけます。予算、カラーリング、コンポーネント etc… 車体を決める要素は人それそれです。
そんな中でCOMPモデルは、コンポーネントをSRAM Rival eTap AXS、ハンドルやホイールをアルミモデルにすることで、低予算で質の高いフレームを使用できております。
でも、アルミのハンドルやホイールって後で交換したくなるんじゃないの?と言うお声をちょくちょく頂きます。確かにそうなのですが、考え方を変えれば
と、捉える事も出来るのではないでしょうか。「TARMACだから〜」「AETHOSだから〜」ではなく、乗っているライダーがどう乗り、どう感じ、どうしたいかでカスタマイズする。そんな考えも良いのではないでしょうか。
SRAM Rival eTap AXS
それぞれのバイクに共通して採用されているコンポーネントがSRAM Rival eTap AXS。ワイヤレス式シフトの先駆けとなる「eTap」そこから改良を経て現在の「eTap AXS」へと変化しております。最上位モデルのRedをはじめ、セカンドグレードのForce、そして今回ご紹介するサードグレードのRivalがワイヤレス12速コンポーネントとしてラインナップされております。
Rivalのコンポーネントは基本的には上位2モデルの基本性能を継承しつつ、パーツの素材などを変更することで、コストパフォーマンスに優れたコンポーネントになっています。変更点としては、ブラケット形状が細くなり、手が小柄な方でも握りやすい形になっております。
さて、それではそれぞれの車体をご紹介していきます。
TARMAC SL7 COMP
TARMAC SL7は、エアロ性能・重量・剛性とあらゆる面で最高峰を目指して設計されています。フレームにはFACT 10r carbonを採用し、軽量なRider-First Engineered™フレームはどのサイズのフレームでも、最高の走行特性を発揮するよう設計されています。平地はもちろん、緩やかな勾配が続く登りなど様々なシチュエーションで力を発揮してくれるバイクです。


定価:¥671,000(税込)
おすすめアップグレード/カスタムパーツ
ROVAL RAPIDE ROAD BAR(ハンドル)

完成車の時点で高い完成度を誇るTARMAC SL7 COMPですが、よりエアロ効果を高める為のハンドルバーです。さらに420mmハンドル幅で225gと軽量化にも役立ちます。
ミサイル Skiベンド クリップオン(DHバー)

DHバーはトライアスロンなどでも見かけるハンドル中心部に肘を置いてよりエアロ効果を高めることができるパーツです。もちろん、サイクリングやブルベなどでもポジションを変えることが出来るので活躍します。スキーベントはバー前方部が上がっているので、初めての方でも扱いやすいモデルですよ。
AETHOS COMP
AETHOSは究極のライドフィール・軽さ・スタイルを実現させたモデルです。フレーム素材はFACT 10r Carbonを採用。「軽量だからヒルクライムバイクでしょ?」と言われる方もいらっしゃいます。もちろん、重量からくるアドバンテージで登りは登れます。しかし、下りのコーナーリングの安定性、長時間乗った時の快適性など、ライダーの好みを素直に反映してくれるバイクとなっています。



定価:¥638,000(税込)
おすすめアップグレード/カスタムパーツ
RAPIDE CLX(ホイール)

AETHOSにRAPIDE !?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが意外に相性いいんです。走り出しの軽さや加速の軽やかさがあるAETHOSですが、高速巡航になると軽量が故に伸びが少なく感じます。そこをRAPIDEのホイールで補うことで、どんなコースでもスイスイ走れる1台が完成します。スタッフの岡崎も試してみたので、インプレッションも参考にしてみてください。

ROVAL TERRA CARBON POST(シートポスト)

最先端のカーボンレイアップにより、路面からの突き上げを和らげ、スムーズな走りを実現してくれます。重量は少し重たくなりますが、快適性は格段に向上します。ブルベなどを走られている方にもおすすめですよ。
ROUBAIX COMP
ROUBAIXもフレーム素材はFACT 10r Carbonを採用。快適性を格段に向上させるFuture Shock 2.0やS-Works Pavéシートポスト、Turbo Pro 30mmタイヤを装備したバイクです。しかも、ただ乗り心地がいいバイクという事ではなく、過酷な石畳で闘うプロライダーの要求をそのまま形にしており、快適なんだけどレースで勝てる1台となっております。


サテンカーボンオイルゴールドフェード
定価:¥638,000(税込)
おすすめアップグレード/カスタムパーツ
TERRA CLX(ホイール)

ロード並みの軽さとMTB並みのタフさを兼ね備えたグラベルホイールです。それでいて前後で1296gと軽量でチューブレスにも対応しています。これがあれば、どんな道でも怖くないですよ。ホイール自体は28c〜42Cまで対応できますが、ROUBAIXに使用される場合は33Cまでとなります。
S-WORKS TURBO RAPIDAIR 2BR(タイヤ)

オールラウンドに使えて軽量かつ転がり抵抗も少なく、更に耐パンク性までも兼ね備えたタイヤです。ドゥクーニンク・クイックステップと共同開発しプロライダーからの要望を妥協する事なく作り上げられたタイヤになっております。クリンチャーとしても使用できますが、当然おすすめはチューブレスレディ、ROUBAIXには個人的には30Cがおすすめです。
店頭在庫
モデル名 | カラー | サイズ |
TARMAC SL7![]() | グロスメタリックホワイトシルバー/スモーク | 52、54 |
TARMAC SL7![]() | サテンティールティント/ブラック/ライトシルバー | 52、54 |
AETHOS COMP | サテンカーボン/ティールティントフェード/フレークシルバー | 54 |
まとめ
いかがでしたか。コストパフォーマンスに優れ、後々のカスタマイズも無限大に広がるCOMPモデル。各モデルで私がおすすめしているパーツはもちろん別のモデルにも対応できます。乗り方に合わせてスタッフまでお気軽にご相談いただければ、色々とご提案させて頂きます。
それぞれのバイクにそれぞれ特徴がありますが、乗り手次第で如何様にもカスタマイズできます。「レースに出たい」・「ブルベを走れるようになりたい」・「ダイエットしたい」動機はそれぞれですので、それに合ったバイク選びをお手伝いさせていただきます。